「グローバルIPアドレス」と「プライベートIPアドレス」という言葉、ITの勉強をすると必ず出てきます。
でも、どっちがどっちなのか混乱する人も多いはずです。
この記事では、グローバルIPとプライベートIPの違いを初心者向けにわかりやすく解説します。
さらに、IPアドレスの基本であるIPv4とIPv6についても軽く触れるので、全体像をつかむのに役立ちます。
IPアドレスとは?
IPアドレスとは、インターネット上でコンピュータやスマホなどの機器を識別するための「住所」のようなものです。
数字の組み合わせで表現され、主に次の2つの形式があります。
- IPv4(アイピーブイフォー):例 192.168.0.1
世界中で広く使われていますが、数が少なくなり枯渇が問題になっています。 - IPv6(アイピーブイシックス):例 2001:0db8:85a3::8a2e:0370:7334
数の上限が非常に大きく、IoT時代にも対応できる新しい規格です。
💡 ポイント
IPv4とIPv6は「どちらもIPアドレス」ですが、形式や利用できる数に大きな違いがあります。
詳しくは「IPv4とIPv6の違い」記事で解説します。
IPv4とIPv6は「どちらもIPアドレス」ですが、形式や利用できる数に大きな違いがあります。
詳しくは「IPv4とIPv6の違い」記事で解説します。
グローバルIPアドレスとは?
グローバルIPアドレスとは、インターネット上で世界に1つしか存在しない「公開住所」のことです。
プロバイダから割り当てられ、世界中のどこからでもアクセス可能です。
- Webサイトを公開しているサーバー
- 自宅で外からアクセスできるNASや監視カメラ
これらはすべて「グローバルIPアドレス」を持ち、外部からアクセスできるようになっています。
✅ チェックポイント
グローバルIPは便利ですが、そのまま公開すると不正アクセスの対象になりやすいです。
ファイアウォールやVPNでのセキュリティ対策が必須です。
グローバルIPは便利ですが、そのまま公開すると不正アクセスの対象になりやすいです。
ファイアウォールやVPNでのセキュリティ対策が必須です。
プライベートIPアドレスとは?
プライベートIPアドレスは、自宅や会社などの「内部ネットワーク」でのみ使える住所です。
例えば家庭のWi-FiにつながっているスマホやPCには、ルーターからプライベートIPが割り当てられます。
- 192.168.0.x
- 10.x.x.x
- 172.16.x.x ~ 172.31.x.x
これらの範囲のIPは外部のインターネットからは直接アクセスできません。
そのため安全性が高く、家庭や会社のネットワークでよく使われます。
💡 注意点
プライベートIPだけではインターネットに直接出られません。
ルーターが「NAT(アドレス変換)」を行い、1つのグローバルIPにまとめて外部と通信しています。
プライベートIPだけではインターネットに直接出られません。
ルーターが「NAT(アドレス変換)」を行い、1つのグローバルIPにまとめて外部と通信しています。
グローバルIPとプライベートIPの違いを整理
比較ポイント | グローバルIP | プライベートIP | 解説(イメージ) |
---|---|---|---|
割り当て場所 | プロバイダから直接付与 | ルーターから内部機器に付与 | 表札(家の住所)と部屋番号の関係 |
アクセス範囲 | 世界中どこからでもアクセス可能 | 家庭や会社のネットワーク内だけ | 家の外から来客できるか、家の中だけか |
セキュリティ | 攻撃の対象になりやすい | 外部から直接アクセス不可で安全 | 玄関が道路に面しているか、家の中だけで閉じているか |
使わないとどうなる?
もしグローバルIPしか存在しなかったら、すべての機器が外部から丸見えになり、とても危険です。
逆にプライベートIPしかなければ、家庭や会社のネットワークは外に出られず、インターネットが利用できません。
✅ チェックポイント
グローバルIPとプライベートIPを組み合わせることで、セキュリティと利便性のバランスを取っています。
この仕組みを支えているのがルーターやNATです。
グローバルIPとプライベートIPを組み合わせることで、セキュリティと利便性のバランスを取っています。
この仕組みを支えているのがルーターやNATです。
まとめ
- IPアドレスは「住所」のような役割を持ち、IPv4とIPv6の形式がある
- グローバルIP=インターネット上で唯一の公開住所
- プライベートIP=家庭や会社内でのみ使う住所
- ルーターがNAT変換を行い、両者をうまく橋渡ししている
違いを理解しておくと、ネットワークの仕組みがより身近に感じられるはずです。