「インターネット」と「Web」という言葉、普段は同じ意味のように使われていますよね。
でも実は、この2つはまったく同じではありません。
この記事では、インターネットとWebの違いを初心者向けにわかりやすく解説します。
日常生活の例を交えながら紹介するので、用語がごちゃごちゃになっている人でもスッキリ理解できます。
インターネットとは?
インターネットとは、世界中のコンピュータやネットワークをつなぐ巨大な仕組みそのものです。
- スマホ
- パソコン
- サーバー
- IoT機器(スマート家電など)
これらがケーブルや無線(Wi-Fi、光回線など)を通してつながり、情報をやり取りできる状態を「インターネット」と呼びます。
💡 ポイント:
インターネット=道路や高速道路のような「つながるための道」
Webとは?
Web(World Wide Web)とは、インターネットの上で動くサービスのひとつです。
具体的には、ブラウザでWebサイトを見たり検索したりする仕組みを指します。
- Google検索
- Yahoo!ニュース
- YouTube(Web版)
- AmazonなどのECサイト
これらは「Webブラウザ」を通して利用するサービスであり、インターネット上にあるサービスの一部です。
💡 ポイント:
Web=インターネットという大きな道の上を走る「車」や「荷物」
インターネットとWebの違いを整理
インターネット | Web | 解説(イメージ) |
---|---|---|
世界中のネットワークをつなぐ仕組み | インターネット上で使えるサービスの一部 | 道路(インターネット)と、その上を走る車(Web)の関係 |
電話・メール・IoT・ゲーム通信なども含む | WebサイトやWebアプリに限定 | インターネット=全部、Web=その中の一部 |
「基盤」 | 「サービス」 | 土地と建物のような関係 |
歴史的な背景を少し知っておこう
インターネットとWebは、誕生した時期も目的も違います。
- インターネット:1960年代後半、アメリカ国防総省の研究機関(ARPA)が研究用に開発したネットワーク「ARPANET」が始まりです。
当初は軍事研究の要素もありましたが、やがて大学や研究機関にも広がり、1980年代に通信規約(TCP/IP)が標準化されました。これが現在のインターネットの基盤となり、1990年代に一般へも普及しました。 - Web:1989年にイギリスの研究者ティム・バーナーズ=リー氏が、スイスのCERN(欧州原子核研究機構)で考案しました。
1990年には世界初のWebサーバーとブラウザを開発し、1991年に公開。インターネット上で誰でも情報を共有できる仕組みとして急速に普及しました。
つまり、インターネットは「通信の基盤」であり、Webはその上に成り立つ「便利な仕組み」なのです。
身近な例で考える
- LINEやZoomの通話 → インターネットは使うけど、Webではない
- Google検索で調べる → インターネットを使い、その上でWebを利用
- スマート家電をWi-Fiで操作 → インターネットの機能だがWebとは関係ない
👉 このように「インターネット」と「Web」は重なっている部分もあれば、別物の部分もあるのです。
よくある誤解Q&A
Q. インターネットとWebって同じ意味じゃないの?
A. 違います。インターネットは世界中をつなぐ基盤で、Webはその中のサービスの一部です。
Q. Webがなくてもインターネットは使えるの?
A. はい。メール、オンラインゲーム、クラウドストレージなどWeb以外のサービスもたくさんあります。
Q. 普段の生活で区別しないとダメ?
A. 日常会話では同じように使われても問題ありませんが、試験勉強やITリテラシーを高めるなら区別して理解しておくと役立ちます。
まとめ
- インターネット=つながるための巨大な仕組み(道路や基盤)
- Web=インターネット上で使うサービスのひとつ(車や建物)
普段は同じように使ってしまいがちな言葉ですが、この違いを理解しておくとITの基礎がグッと整理されます。
ITパスポートや情報Ⅰの勉強にも役立つので、ぜひ覚えておきましょう。