「http://」と「https://」という文字、Webサイトのアドレスでよく見かけますよね。
でも「Sがあるかないかで何が変わるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
この記事では、HTTPとHTTPSの違いを初心者向けにやさしく解説します。
セキュリティや日常での使い分けも紹介するので、安心して理解できます。
HTTPとは?
HTTP(HyperText Transfer Protocol)は、Webサイトを表示するための基本的なルール(プロトコル)です。
💡 プロトコルとは?
インターネット上で「どうやって通信するか」を決めた取り決め(約束事)のことです。
たとえば、言葉を交わすときに「日本語で話そう」と決めるのと同じで、通信の世界にも共通ルールが必要です。
HTTPはその一つで、次の流れを担当します:
- ブラウザ(ChromeやSafari)がサーバーに「このページを見せて」とお願いする
- サーバーがページのデータを送り返す
- それをブラウザが表示する
👉 このやり取りを行うのが「HTTP」です。
ただし通信内容は暗号化されていないため、途中で盗み見られるリスクがあります。
HTTPSとは?
HTTPS(HyperText Transfer Protocol Secure)は、HTTPに「暗号化機能(SSL/TLS)」を追加したものです。
- 通信内容を暗号化することで盗み見や改ざんを防ぐ
- URLの頭に「https://」と表示され、鍵マークが付く
- ネット通販やログイン画面など、個人情報を扱うサイトでは必須
👉 つまり「HTTPS=安全なHTTP」というイメージです。
🔒 鍵マークの意味は?
ブラウザのアドレスバー左に表示される鍵マークは、通信がHTTPSで暗号化されているサインです。
第三者が途中で内容を読み取ったり書き換えたりしにくくなります。
※ 一方で、サイトの中身そのものが安全であることまで保証する記号ではありません(詳しくは下の注意点へ)。
HTTPとHTTPSの違いを整理
HTTP | HTTPS | 解説(イメージ) |
---|---|---|
通信が暗号化されない | 通信が暗号化される | はがきを送る(誰でも読める) / 封筒に入れて送る(中身が見えない) |
第三者に盗み見られるリスクあり | 盗み見・改ざんのリスクを大幅に低減 | 郵便でのぞき見される / 安全に届く |
古いWebサイトで使われることが多い | 現在の標準。Googleも推奨 | 時代遅れ / 現代の常識 |
⚠️ HTTPSでも「完全に安全」ではない
HTTPSは通信経路を守る仕組みであり、サイトの中身が正しいかどうかまでは保証しません。
見た目が本物そっくりなフィッシングサイトでも、HTTPS(鍵マーク付き)を使っている場合があります。
URLの正しさ(公式ドメインか)も必ず確認しましょう。
身近な例で考える
- ECサイト(Amazon・楽天など)
👉 HTTPSで暗号化されているので安心して買い物できる。 - 銀行やログイン画面
👉 HTTPSでないとパスワードが盗まれる可能性がある。 - 古い趣味ブログや小規模サイト
👉 たまにHTTPのまま運営しているケースもあるが、警告が出てしまう。
🟢 Sの正体=SSL/TLS
HTTPSの「S」はSecure(セキュア)の略。実際の暗号化はSSL/TLSという仕組みで行われます。
現在はTLSが主流ですが、慣習的に「SSL証明書」と呼ばれることもあります。
まとめ
- HTTPは暗号化されていない通信方法
- HTTPSは暗号化された安全な通信方法(🔒鍵マークが目印)
- プロトコル=通信のルール(約束事)
- HTTPSでもサイトの正当性は別問題。URLやドメインの確認も大切
- 「S」の正体はSSL/TLS(現在はTLSが主流)
👉 これを知っておくだけで、インターネットを安心して利用できます。
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