「アプリ」と「ソフト」という言葉、普段の会話でよく耳にしますが「何が違うの?」と迷ってしまう人も多いはずです。
ざっくり言うと、ソフト=コンピュータで動くプログラム全般、アプリ=その中で私たちが直接操作するソフトです。
例えば、WindowsやmacOSはソフト(システムソフト)、WordやExcel、LINE、YouTubeはアプリ(アプリケーションソフト)の代表。
この記事では、ソフトとアプリの違いを初心者向けに具体例を交えて解説します。
ソフトとは?
ソフト(ソフトウェア)は、コンピュータで動くプログラム全体を指します。ハード(機械)に対して「ソフト」と呼ばれるもので、大きく2種類に分けられます。
- システムソフト:コンピュータを動かす基盤(例:Windows、macOS、Linux、各種デバイスドライバ)
- アプリケーションソフト(アプリ):ユーザーが直接操作して使う(例:Word、Excel、LINE、YouTube)
つまり、アプリもソフトの一部という位置づけです。
アプリとは?
アプリ(アプリケーションソフト)は、特定の目的に応じて作られた、私たちが直接操作して使うソフトです。
- PCアプリ:Word、Excel、PowerPoint、Zoom、Photoshop
- スマホアプリ:LINE、Instagram、YouTube、Amazon
スマホ普及以降「アプリ=スマホに入れるもの」というイメージが強まりましたが、PCでも昔から「アプリケーションソフト」と呼ばれてきました。
アプリとソフトの違いを整理
比較ポイント | ソフト | アプリ | 解説(イメージ) |
---|---|---|---|
範囲 | コンピュータで動くプログラム全体 | ソフトの一部(ユーザーが使う部分) | ソフト=大きな箱、アプリ=箱の中の道具 |
種類 | システムソフト/アプリケーションソフト | アプリケーションソフト | OSやドライバはアプリに含まれない |
代表例 | Windows、macOS、ドライバ、Word、Excel | Word、Excel、LINE、YouTube | 「アプリ=直接操作するソフト」 |
日常の呼び方 | PCでは「ソフト」と呼ばれやすい | スマホでは「アプリ」と呼ばれやすい | 環境で呼び分けられている |
歴史・背景
「ソフトウェア」という言葉は1960年代から使われており、当時から「ハードウェア(機械)」と対比する概念として定着していました。
その中でも、特定の目的で使うプログラムは長らく「アプリケーションソフト」と呼ばれてきました。
しかし、2000年代後半にスマートフォンが普及し、特に2008年にAppleがApp Storeを公開したことで「アプリ」という呼び方が一気に広まりました。
現在では「スマホ=アプリ」というイメージが一般的になっていますが、もともとはPCにも「アプリケーションソフト」が存在していたのです。
💡 豆知識
今でも正式には「アプリケーションソフト」が正しい呼び方ですが、日常会話では短く「アプリ」と呼ばれることがほとんどです。
よくある誤解
- 「アプリはスマホ限定」:PCにも昔からある(アプリケーションソフト)。
- 「ソフトとアプリは別物」:正しくはアプリ=ソフトの一部。
- 「OSもアプリ?」:OSはシステムソフト。アプリではない。
まとめ
- ソフト=すべてのプログラム(システムソフト+アプリ)
- アプリ=その中で人が直接操作して使うソフト
- 日常では「PC=ソフト」「スマホ=アプリ」と呼ばれがちだが、本質は同じ
この違いを押さえておくと、用語の混乱がなくなり、ITの基礎理解がグッと進みます。