【ITパスポート過去問解説】令和7年度 問57(テクノロジ系 問2)|HTTPプロキシサーバの仕組みをやさしく解説

ITパスポート試験 令和7年度 問57 ITパスポート試験

この記事では、ITパスポート試験「令和7年度」のテクノロジ系・問2を解説します。
ネットワークの問題って、用語が似ていて混乱しやすいですよね。
今回は「HTTPプロキシサーバ」という、Web通信でよく出るキーワードをわかりやすく整理していきます💻


問題

HTTPプロキシサーバの機能に関する記述として、適切なものはどれか。

  1. IPアドレス割当て要求をPCから受け付けて、割り当てるグローバルIPアドレスを返す。
  2. PCから、インターネット上のWebサーバへの接続要求を中継役として受けて、PCに代わって当該のWebサーバに接続し、送受信データを中継する。
  3. WebサーバのURLに対応するIPアドレスを求める要求をPCから受け付けて、そのIPアドレスを返す。
  4. Webサーバのコンテンツが検索結果の上位に表示されるように、そのWebサーバが管理するコンテンツを書き換える。

出典:ITパスポート試験 令和7年度 問57(テクノロジ系 問2)


解答

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正解:② PCからの接続要求を中継して通信を行う

💡 ワンポイント:
プロキシサーバ(Proxy Server)は、PCとインターネットの間に立って通信を“代理”で行う仕組みです。
直接つなぐのではなく、いったんプロキシを通すことで、アクセス制御やキャッシュ(通信の一時保存)ができます。
会社や学校のネットワークでも、ほとんどがこの仕組みを使っています。

私も以前、会社のネットワークで特定のサイトにアクセスできなかったことがありました。あとで調べたら、その裏にプロキシのアクセス制限があったんです。


解説

この問題が狙っているポイント

この問題は、「ネットワークの中継役」の仕組みを理解しているかを確認しています。
プロキシサーバは、簡単にいえば「通信の代理人」。インターネットへ直接つなぐ前に、一度“関所”のようなサーバを通すことで、セキュリティや通信効率を保ちます。
難しい仕組みのように聞こえますが、実は私たちも普段から使っている仕組みなんです。

正解のポイント

プロキシサーバは、PCがWebサイトにアクセスするとき、直接つなぐのではなく“代わりに”アクセスするサーバです。
アクセス履歴を残したり、不要なサイトをブロックしたり、同じページをキャッシュして再利用したりと、裏でいろんな仕事をしています。

  • 主な機能: 通信の中継、キャッシュ、アクセス制御、通信ログの記録
  • 通信の流れ: PC → プロキシ → Webサーバ → プロキシ → PC
  • 効果: 通信の効率化・セキュリティ強化・アクセス管理
🔍 通信のイメージ:
社内PC → プロキシサーバ → Webサーバ(外部サイト)
  
同じページを何度も開くとき、プロキシがキャッシュを使って再通信を減らすこともあります。

誤答の見分け方

似たようなサーバがたくさんあるので、混同しやすいポイントを整理しておきましょう。

  • ① DHCPサーバ:
    IPアドレスを自動的に割り当てるサーバ。ネットワーク接続の初期設定に関わります。
  • ③ DNSサーバ:
    URL(例:www.example.com)をIPアドレスに変換するサーバ。名前解決の専門家です。
  • ④ コンテンツ書き換え:
    これはプロキシの正しい機能ではありません。不正アクセスや改ざんにあたる行為です。
💡 ここまでのまとめ:
  • Proxy(プロキシ):通信の中継・キャッシュ・アクセス制御
  • DHCP:IPアドレスの割り当て
  • DNS:名前解決(URL ⇔ IPアドレス)

「プロキシ=通信の代理人」と覚えるとスッキリします。
自分の代わりにネットにアクセスしてくれる、頼れる“仲介役”なんですね。

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