「LAN」と「WAN」という言葉を聞いたことがあっても、なんとなく「ネットワークの種類」というイメージで止まっていませんか?
実はこの2つは、私たちが毎日使っているインターネットの仕組みを理解するうえでとても重要な用語です。
本記事では、LANとWANの違いを初心者向けにわかりやすく解説し、生活や仕事の中でどう関わっているのかも紹介します。
LANとは?
LAN(Local Area Network:ローカルエリアネットワーク)は、家庭やオフィスなど「限られた範囲」の中で構築されるネットワークのことです。
家の中のWi-Fiや、有線LANでつながっているパソコン・プリンタなどが典型的な例です。
例え:LANは「家の中の専用道路」。家族だけが使える私道のように、限られた範囲で通信が行われます。
注意点:LANを安全に使うには、Wi-Fiにパスワードを設定することが基本です。セキュリティ設定が弱いと外部から侵入される可能性があります。
WANとは?
WAN(Wide Area Network:ワイドエリアネットワーク)は、都市・国・世界規模で広がるネットワークを指します。
インターネットそのものは、WANの最大の形といえます。
例え:WANは「高速道路」。誰でも利用でき、全国・世界につながる広域ネットワークです。
ポイント:WANは通信事業者の設備を経由するため、通信速度や安定性はプロバイダや回線の品質に左右されます。
LANとWANの違い(表で比較)
項目 | LAN | WAN |
---|---|---|
範囲 | 家庭・オフィスなど限られた範囲 | 都市・国・世界規模 |
利用例 | 自宅Wi-Fi、オフィス内ネットワーク | インターネット、企業間ネットワーク |
管理者 | 家庭の持ち主や企業 | 通信事業者やインターネットプロバイダ |
速度 | 一般的に高速で安定 | 混雑状況や回線品質に依存 |
現代におけるLANとWANの役割
LANとWANは単なる「狭いネットワークと広いネットワーク」という違いだけではありません。
現代の生活では以下のような形で役立っています。
- 在宅勤務: 自宅のLANと会社のWANをVPNでつなぐことで、安全に業務ができる。
- IoT家電: 冷蔵庫やエアコンなどのスマート家電はLANにつながり、WANを経由して外出先から操作可能。
- 5Gや衛星通信: WANの進化により、世界中どこでも高速インターネットが利用可能になりつつある。
LANとWANを理解するメリット
「LANとWANの違い」を知っていると、日常生活で役立つ場面は意外と多いです。
- Wi-Fiが遅いときに「LAN内の問題」か「WAN(回線)の問題」かを切り分けられる。
- 会社や学校のネットワークの仕組みを理解できる。
- VPN・IPアドレス・プロキシなど他のIT用語の理解にもつながる。
まとめ
LANとWANはどちらもネットワークですが、役割と範囲が異なります。
- LAN=家庭やオフィスなどの「限られた範囲のネットワーク」
- WAN=都市・国・世界規模の「広域ネットワーク」
- LANがなければ家庭内のデバイス共有ができず、WANがなければ世界中の情報にアクセスできません。
👉 つまりLANとWANは「日常生活」と「グローバルなつながり」を支える両輪のような存在です。