「ネットがつながらない。モデム?ルーター?どっちを再起動すればいいの?」――こんな経験はありませんか。
実は、モデムは“外の回線と家をつなぐ機械”、ルーターは“家の中の機器にネットを分ける機械”です。
名前は聞いたことがあっても、どっちが何のための機械なのか違いがわかりにくいですよね。
この記事では、それぞれの役割や仕組みを初心者向けにわかりやすく整理し、トラブル時の確認ポイントまで解説します。
モデムとは?
モデムは、回線事業者のネットワーク(外)と家庭内(内)をつなぐ装置です。回線ごとに信号の形式が違うため、それを家庭用に変換してくれる役割を持ちます。
- 光回線の場合:ONU(光回線終端装置)=「光モデム」
- ケーブルテレビの場合:ケーブルモデム
多くは回線契約時に事業者から貸与されます。
ルーターとは?
ルーターは、1本の回線を家の中の複数機器(スマホ、PC、テレビなど)に“分ける”装置です。
- スマホやPCごとに「住所(番号)」を割り振る
- 外から来る不要な通信をブロックする(安全対策の一部)
- Wi-Fiの電波を出す(Wi-Fiルーターの場合)
💡 豆知識
Wi-Fiの設定画面に出てくる「SSID(エスエスアイディー)」は、難しそうに見えますが、「Wi-Fiの名前」のことです。
モデムとルーターの違いを整理
比較ポイント | モデム | ルーター | 解説(イメージ) |
---|---|---|---|
役割 | 回線と家庭内を「変換・接続」 | 家の中で「分配・管理」 | モデム=玄関で外とつなぐ/ルーター=家の中で各部屋に分配する |
つながる相手 | 回線事業者の網(ONU含む) | 家の機器(スマホ・PC等) | モデム=外と家の「入り口」、ルーター=家の中で「分配する役割」 |
必要性 | 回線の種類ごとに必須 | 複数機器で使うなら必須 | 1台だけでも安全面からルーター推奨 |
Wi-Fiの有無 | なし | あり/なし両方 | 「Wi-Fi=ルーター機能の一部」と覚える |
用意する方法 | 回線契約時に事業者から貸与 | 家電量販店やネットで自分で購入 | モデムは契約で付属、ルーターは自分で選ぶことが多い |
家庭内のイメージ(配線の流れ)
壁の回線口 → モデム(ONU) → ルーター(Wi-Fi) → スマホ/PC/テレビ
※最近は「モデム+ルーター一体型機器」もあります。
よくある勘違い
- 「Wi-Fi=インターネット」ではない: Wi-Fiは無線の接続方法、インターネットは世界のネットワーク。
- 「モデムだけで家中で使える」わけではない: モデムは分配しない。複数台で使う・安全に使うにはルーターが必要。
- 「ルーターだけでネットにつながる」わけではない: ルーターは分配機。回線契約+モデムが必須。
つながらない時の確認手順
- 1台だけつながらない → その端末やWi-Fi設定を確認。
- 家じゅう全部つながらない → ルーターを再起動(電源を抜いて10秒待って戻す)。
- まだダメなら → モデム/ONUを再起動(モデム→復帰→ルーターの順)。
- モデムの回線ランプが異常 → 回線側の障害かも。事業者に連絡。
まとめ
- モデム=外とつなぐ入り口
- ルーター=家の中で分配する係
- トラブル時はルーター → モデムの順で再起動
- モデムは回線契約で貸与、ルーターは自分で購入するケースが多い
この違いを押さえておけば、トラブル対応もスムーズになり、家庭のネット環境を正しく理解できますね。